親知らずを抜いた後も歯茎が痛い!その理由と対処法を上野の歯科が解説
親知らずの抜歯は、抜く時が痛いイメージが強いかと思いますが、抜いた後に歯茎が痛くなることもあります。お口の症状は日常生活に支障をきたすことも多く、不安に感じる方も多いことでしょう。今回はそんな親知らずを抜いた後の歯茎の痛みについて、上野の「ひとしデンタルクリニック」がわかりやすく解説します。
▼親知らずの抜歯で起こること
親知らずの抜歯は、歯科の中でも患者さまの心身に大きな負担がかかりやすい治療です。親知らずがどのような状態にあるのかによって、抜歯後の症状も大きく変わりますが、基本的には以下のようなことがお口で起こります。
◎顎が腫れる
親知らずの抜歯後には、歯茎や顎が大きく腫れます。これは親知らずを外科的に抜いたことによる影響です。腫れているということは、周囲の組織を強く圧迫している証拠でもあり、親知らずの抜歯後に痛みが生じるのも何ら不思議なことではないのです。
◎傷口から出血する
親知らずを抜歯した部分は外傷を負っている状態です。顎の骨にしっかりと埋まっている親知らずを強引に抜くのですから、傷口が出来て当然ですね。傷口からは出血が見られ、治癒するまでには相応の時間を要します。親知らずの抜歯後に歯茎が痛いのも出血を伴う傷が出来ていることが原因です。
▼抜歯後の歯茎の痛みはどのくらい続く?
親知らずの抜歯による歯茎の痛みは、2~3日をピークに徐々に軽くなっていきます。その間も処方された痛み止めや腫れ止めを服用することで、歯茎の痛みは抑えられます。歯茎の痛みが抜歯から4~5日経っても治まらないどころか、強くなっているような場合は、主治医に相談しましょう。もしかしたらお口の中で何らかの異常が生じているかもしれません。
▼抜歯後の痛みを和らげる方法
親知らずの抜歯後の歯茎の痛みは、以下の点に注意することで抑えられます。
◎処方された薬を指示通りに飲む
親知らずの抜歯後には、必ず抗菌薬や消炎鎮痛薬が処方されますので、それらを歯科医師および薬剤師の指示通りに服用するようにしてください。薬剤によって細菌感染を防ぎ、腫れや痛みを抑えることができれば、抜歯後も快適に過ごせます。
◎激しい運動や飲酒、入浴を控える
親知らずの抜歯後は、全身の血流が良くなるような活動を控えましょう。具体的には、ランニングなどの激しい運動や熱い湯船に浸かること、お酒を飲むことなどです。血行が良くなると傷口が開き、歯茎の痛みが強まります。
◎うがいは最小限に抑える
親知らずの抜歯後は、しばらく出血が続くため、ついついうがいを繰り返ししがちです。過剰にうがいをすると、傷口のかさぶたが流れてしまい、いつまで経っても治癒しないどころから、「ドライソケット」というさらに深刻な病態にまで発展しかねないので、親知らずの抜歯後のうがいは最小限に抑えるようにしてください。
◎歯茎を刺激しない
親知らずを抜いた部位は外傷を負っている状態です。食事をする時はもちろん、歯磨きをする時もできるだけ刺激しないようにしてください。舌でいじるのも厳禁です。
▼まとめ
今回は、親知らずを抜いた後も歯茎が痛い場合の理由と対処法について、上野のひとしデンタルクリニックが解説しました。親知らずを抜いてから数日間は歯茎もある程度、痛みます。それが長く続いたり、痛みが段々強くなったりする場合は注意が必要ですので、まずは主治医に連絡しましょう。
ひとしデンタルクリニック 院長 番園人之